なぜ リーグ・アン は弱いのか?

2018年のロシアW杯で優勝し、直近のカタールW杯でも、準優勝し、常勝軍団にふさわしいパフォーマンスを見せているフランス代表。

一方で代表の活躍と比較して、国内リーグの方はあまり注目が当たらず、プレミアリーグやラ・リーガと比較をしても格落ち感が否めない。

包み隠さず言うと、なぜ、リーグ・アンは弱いのか?について迫っていきたい。

まずは、リーグ・アンの立ち位置について、細かく見ていきたい。

リーグ・アンのクラブは、チャンピオンズ・リーグの優勝回数はマルセイユの1回のみとヨーロッパのリーグで7番手。

2023年9月にoptaが出したリーグランキングでも5位と代表の強さと比較をすると格落ち感が否めない

なぜ、リーグ・アンは弱いのか私は3つの理由があるの考えている。

①歴史が短い

リーグ・アンが創設されたのが、1932年

日本で言う大正時代であるため、歴史自体は浅くはないのだが、イングランド・リーグ(1888年)やラ・リーガ(1928年)と比べると、創設が遅い。

伝統という意味ではその他のリーグに比べると格落ちしてしまう。

故に国内のスター選手が海外の歴史あるクラブに流出してしまい、国内リーグが育たないジレンマに陥ってしまっているというのが私の仮説だ。

レアル・マドリードのジダン、ベンゼマ、アーセナルのアンリ等、フランスを代表するスター選手は皆海外で活躍してある。

サッカーでは選手の獲得の際、クラブの格というのは非常に大切で大金を払われてもサウジアラビアや中国に行かない選手が多いように、レアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドでプレーをすることというのはそれだけで大きな価値なのである。

直近、ムバッペが国内リーグでの活躍を続けており、チャンピオンズリーグを制覇すれば、PSGが彼の代名詞クラブになる可能性はあるが、移籍報道が加熱し、その可能性は薄くなってきた。

②資金力

資金力があるクラブが少ないことも リーグ・アン が弱い理由の一つだろう。

例えば、イングランドのプレミアリーグは豊富な放映権収入と経済力のあるクラブが多い故、トップ選手を惹きつける力が格段に強い。

リーグ・アンでもパリ・サンジェルマンは確かに世界的に見ても圧倒的な資金力を持っているが、その他のクラブはさっぱりだ。

やはり、プレミアリーグのように資金力があるクラブが複数存在しないと競争というのは加速しない。

パリ・サンジェルマンがここ10年で国内リーグを8回制しているのに、チャンピオンズ・リーグの栄光に到達していないのが、それを表している。

③移民が多い

フランス人以外のプレーヤーが多いのもリーグ・アンが盛り上がりにかける理由の一つかもしれない。

フランスは歴史的にアフリカに多数の植民地を持っていたことから、アフリカ人はフランス語を喋れる割合が高い。

従って、アフリカのプレーヤーがフランスリーグをステップアップの場所としてリーグアンにやってくる。

ただ、これにより自国の選手が少ないことがフランス人のリーグ・アン熱を冷ましている可能性が考えられる。

まとめ

直近では、伊東純也や南野拓実の活躍もあり、日本でもややリーグ・アン熱が高まっている兆しがある。

PSGに加え、もう一つ資金力のあるクラブが現れれば、国内リーグの盛り上がりも加速すると思われるため、PSGと互角に戦えるチームの対等を望みたい。

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