日本の 水族館の歴史 (1882年~2022年)

意外と知られていないが、実は日本は世界一水族館数の多い『水族館大国』である

日本は世界第六位の海洋面積を誇るため、海というのが身近なのだろう。

今回はそんな『水族館大国』日本の 水族館の歴史 について1882年の日本初の水族館誕生から今年(2022)までの変遷を解説したい。

 1882年:日本初の水族館は上野動物園の中に誕生!

恩賜上野動物園の一角に開設された観魚室(うをのぞき)。これが日本で初の水族館(淡水魚)とされる。

しかし、1929年にカバ舎拡充のため廃止になってしまった。なんともあっけない終わり方だ💦

また1897年、各水槽に循環濾過装置を配備した和楽園水族館が神戸市で開催された第2回水産博覧会の目玉として誕生し、こちらを日本初の水族館とみなす見方もある。水槽は30個ほどあったという。

個人的には水族館とは、水族生物を中心に展示をする施設であると考えるから後者の和楽園水族館が日本一の水族館であると捉えている。しかし、この水族館は期間限定で3か月ほどで閉鎖されてしまったという。

 1913年:魚津水族館など水族館が続々誕生

1899年に日本初の私設水族館である浅草公園水族館がオープンしたのを皮切りに、堺水族館、箱崎水族館がオープンし、1913年日本で最も歴史の長い水族館である魚津水族館が誕生した。

年表にまとめよう。

出来事 備考
1899 浅草公園水族館がオープン 日本初の私設水族館
1903 堺水族館がオープン  
1910 箱崎水族館がオープン 九州最古の水族館
1913 魚津水族館がオープン  
1922 京都白浜水族館がオープン  
1927 松島水族館がオープン 2015年閉館
1930 中之島水族館(現伊豆・三津シーパラダイス)がオープン 日本で初めてハンドウイルカを展示飼育
1934 中之島水族館が世界で初めてジンベイザメの飼育に成功 伊豆の海に縄を張った生け簀で約4ヶ月間飼育
1935 阪神水族館がオープン 世界で初めてゴンドウクジラを展示飼育
1953 北海道立水族館(現市立室蘭水族館)がオープン 北海道最古の水族館
1955 鳥羽水族館がオープン  
1956 繁殖賞(日本動物園水族館協会が)が開始  
1957 須磨水族館がオープン 日本初の冷却装置付水槽を導入
1957 福岡水族館がオープン 1968年閉館

 

 1957年:江の島水族館で日本初のイルカショーが行われる

そして、遂に1957年江の島水族館で日本初のイルカショーが実施された。今でこそ水族館といえば、イルカショーというような文化が根付いているが、当時は斬新な取り組みであったという。

出来事 備考
1957 江の島水族館がオープン 日本初のイルカショーを実施
1964

大分生態水族館マリーンパレスがオープン

 
1966 二見シーパラダイスがオープン  
1967 下田海中水族館がオープン  
1968 京急油壺マリンパークがオープン 2021年閉館
1970 大洗水族館がオープン  
1970 鴨川シーワールドがオープン シャチを日本で初めて飼育
1971 串本海中公園水族館がオープン  

 1978年:世界初、高層ビルの屋上に水族館が誕生

現在の都市型水族館の原型となるサンシャイン国際水族館が高層ビルの屋上に誕生した。クリオネやオオカミウオなどの世界的にも珍しい生物の展示で人気を博し、1980年代にはラッコ・ブームを巻き起こした。

出来事 備考
1978 サンシャイン国際水族館がオープン  
1981 3代目魚津水族館が誕生=世界初のアクリル水槽に世界初のトンネル水槽を導入  
1982 伊豆・三津シーパラダイスで日本初のラッコ飼育  
1988 江の島水族館に世界初のクラゲ展示館「クラゲファンタジーホール」が開設  
1989 葛西臨海水族園がオープン  
1989 海の中道海洋生態科学館(現マリンワールド海の中道)がオープン  
1990 海遊館がオープン  
1992 名古屋港水族館がオープン  

 1993年:遊園地+水族館の八景島シーパラダイスが誕生

八景島シーパラダイスは4つの水族館、アトラクションなどを併設する複合型レジャー施設である。シーパラダイスは水族館×エンターテイメントの代名詞的な存在であり、現在の水族館のエンターテイメント施設化に大きな影響を与えている。

出来事 備考
1993 横浜・八景島シーパラダイスがオープン  
1993 蓼科アミューズメント水族館がオープン 標高1750m、世界最高所の淡水魚水族館
1994 城崎マリンワールドがオープン  
1997 いおワールドかごしまがオープン  
1998 鴨川シーワールドで日本で初めてシャチの繁殖に成功 ラビ―が誕生
2000 アクアマリンふくしまがオープン  
2002 沖縄美ら海水族館がオープン  
2004 エプソン 品川アクアスタジアムがオープン  
2004 アクア・トトぎふがオープン  
2004 男鹿水族館GAOがオープン  
2011 沼津港深海水族館がオープン 深海生物をテーマにした世界初の水族館がオープン

 2012年:人工海水の水族館が登場

京都水族館が日本初の完全な人工海水利用型水族館が誕生。内陸にも海水を利用した大型水族館が建設される可能性が広がった。

出来事 備考
2012 京都水族館がオープン 日本初の完全な人工海水利用型水族館
2012 すみだ水族館がオープン  
2017 広島市内にマリホ水族館がオープン  
2018 むろと廃校水族館がオープン  

 2020年~時代は都市型水族館へ

2020年、日本で初めて既存の商業施設に入った水族館としてカワスイ(川崎水族館)が誕生した。川崎ルフロンの10Fに位置するため、総水量は250tに制限されている。そのため、淡水魚だけに絞った展示やプロジェクションマッピングや反応する大型の映像モニターなどを駆使してエンターテイメント性を高める工夫をしている。

神戸のアトア、スマートアクアリウム静岡など都会のど真ん中に誕生する水族館が近年増えている。

今後もこの流れは持続しそうだ。

水族館の未来の形を考える 水族館ブログ として、今後もその進化を考察していきたい!

出来事 備考
2020 DMMかりゆし水族館がオープン  
2020 カワスイ(川崎水族館)がオープン 日本で初めて既存の商業施設に入った水族館が誕生
2020 四国水族館がオープン  
2021 神戸に都市型水族館átoa(アトア)がオープン  
2022 スマートアクアリウム静岡がオープン  

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