わずか7館しかない。
| 開館年 | 水族館 | 所在地 |
| 1913年 | 魚津水族館 | 富山県 |
| 1930年 | 鶴岡市立加茂水族館 | 山形県 |
| 1930年 | 京都大学白浜水族館 | 和歌山県 |
| 1930年 | 伊豆・三津シーパラダイス | 静岡県 |
| 1931年 | 桂浜水族館 | 高知県 |
| 1934年 | 城崎マリンワールド | 兵庫県 |
| 1942年 | 井の頭自然文化園 水生物館 | 東京都 |
魚津水族館は、現存する水族館としては国内最古とされる。2013年には100周年を前に改装し、2023年には創立110周年を記念して初代魚津水族館の写真展示も行われた。
なお、日本初の水族館は1882年に上野動物園内に開設された「観魚室(うをのぞき)」だが、こちらは現存していない。「日本初」と「現存最古」は別物である。
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1930年に3館が集中しているのも興味深い。 加茂水族館、白浜水族館、三津シーパラダイス。それぞれ性格はまったく違うが、同じ年に生まれている。
【年代別】水族館はいつ増えたのか
99館を開館年代で集計すると、はっきりした山がある。
| 年代 | 開館数 |
| 1910年代 | 1館 |
| 1930年代 | 5館 |
| 1940年代 | 1館 |
| 1950年代 | 8館 |
| 1960年代 | 8館 |
| 1970年代 | 7館 |
| 1980年代 | 16館 |
| 1990年代 | 24館 |
| 2000年代 | 13館 |
| 2010年代 | 9館 |
| 2020年代 | 7館 |
1990年代が24館で突出している。 1980年代の16館と合わせると40館。現存する水族館の約4割が、この20年間に開館した計算になる。
これはバブル経済とその余韻の時期と重なる。1989年の葛西臨海水族園、1990年の海遊館、1992年の名古屋港水族館、1993年の八景島シーパラダイス。現在も上位の集客を誇る大型館が、立て続けに誕生している。
一方、2010年代以降は9館、7館と落ち着いている。大型館を新設する時代は終わり、都市型の小規模館やリニューアルが主流になった。
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【全99館】開館年順 一覧
戦前〜1950年代(15館)
| 開館 | 水族館 | 所在地 |
| 1913年 | 魚津水族館 | 富山県 |
| 1930年 | 鶴岡市立加茂水族館 | 山形県 |
| 1930年 | 京都大学白浜水族館 | 和歌山県 |
| 1930年 | 伊豆・三津シーパラダイス | 静岡県 |
| 1931年 | 桂浜水族館 | 高知県 |
| 1934年 | 城崎マリンワールド | 兵庫県 |
| 1942年 | 井の頭自然文化園 水生物館 | 東京都 |
| 1953年 | 市立 室蘭水族館 | 北海道 |
| 1953年 | 渋川マリン水族館 | 岡山県 |
| 1955年 | 鳥羽水族館 | 三重県 |
| 1956年 | 蒲郡市 竹島水族館 | 愛知県 |
| 1956年 | しものせき水族館 海響館 | 山口県 |
| 1958年 | 尖閣湾揚島水族館 | 新潟県 |
| 1959年 | おたる水族館 | 北海道 |
| 1959年 | 越前松島水族館 | 福井県 |
1960〜1970年代(15館)
| 開館 | 水族館 | 所在地 |
| 1963年 | あわしまマリンパーク | 静岡県 |
| 1964年 | 大分マリーンパレス水族館 うみたまご | 大分県 |
| 1966年 | 姫路市立水族館 | 兵庫県 |
| 1966年 | 伊勢シーパラダイス | 三重県 |
| 1967年 | 下田海中水族館 | 静岡県 |
| 1967年 | 新潟市水族館 マリンピア日本海 | 新潟県 |
| 1968年 | わっかりうむ ノシャップ寒流水族館 | 北海道 |
| 1969年 | 太地町立 くじらの博物館 | 和歌山県 |
| 1970年 | 東海大学海洋科学博物館 | 静岡県 |
| 1970年 | 鴨川シーワールド | 千葉県 |
| 1971年 | 串本海中公園 | 和歌山県 |
| 1975年 | 足摺海洋館 SATOUMI | 高知県 |
| 1978年 | 北の大地の水族館 | 北海道 |
| 1978年 | サンシャイン水族館 | 東京都 |
| 1979年 | 箱根園水族館 | 神奈川県 |
1980年代(16館)
| 開館 | 水族館 | 所在地 |
| 1980年 | 南知多ビーチランド | 愛知県 |
| 1981年 | みやじマリン 宮島水族館 | 広島県 |
| 1982年 | 新さっぽろサンピアザ水族館 | 北海道 |
| 1982年 | のとじま水族館 | 石川県 |
| 1982年 | 碧南海浜水族館 | 愛知県 |
| 1982年 | わくわく海中水族館 シードーナツ | 熊本県 |
| 1983年 | 青森県営 浅虫水族館 | 青森県 |
| 1983年 | さいたま水族館 | 埼玉県 |
| 1983年 | 寺泊水族博物館 | 新潟県 |
| 1984年 | 札幌市豊平川さけ科学館 | 北海道 |
| 1985年 | 日和佐 うみがめ博物館カレッタ | 徳島県 |
| 1987年 | 相模川ふれあい科学館 | 神奈川県 |
| 1987年 | イヨボヤ会館 | 新潟県 |
| 1989年 | マリンワールド海の中道 | 福岡県 |
| 1989年 | 葛西臨海水族園 | 東京都 |
| 1989年 | アクアマリンいなわしろカワセミ水族館 | 福島県 |
1990年代(24館)
| 開館 | 水族館 | 所在地 |
| 1990年 | 海遊館 | 大阪府 |
| 1990年 | 登別マリンパーク ニクス | 北海道 |
| 1990年 | かすみがうら市水族館 | 茨城県 |
| 1990年 | なぎさ水族館 | 山口県 |
| 1991年 | しながわ水族館 | 東京都 |
| 1991年 | 標津サーモン科学館 | 北海道 |
| 1991年 | 高千穂峡淡水魚水族館 | 宮崎県 |
| 1992年 | 名古屋港水族館 | 愛知県 |
| 1993年 | 横浜・八景島シーパラダイス | 神奈川県 |
| 1993年 | 蓼科アミューズメント水族館 | 長野県 |
| 1993年 | 赤塚山公園 ぎょぎょランド | 愛知県 |
| 1994年 | 久慈の海の水族館 もぐらんぴあ | 岩手県 |
| 1994年 | サケのふるさと 千歳水族館 | 北海道 |
| 1994年 | 九十九島水族館 海きらら | 長崎県 |
| 1994年 | むつごろう水族館 | 佐賀県 |
| 1995年 | 出の山淡水魚水族館 | 宮崎県 |
| 1995年 | すみえファミリー水族館 | 宮崎県 |
| 1995年 | 大淀川学習館 | 宮崎県 |
| 1996年 | 滋賀県立 琵琶湖博物館 | 滋賀県 |
| 1997年 | いおワールド かごしま水族館 | 鹿児島県 |
| 1997年 | 番匠おさかな館 | 大分県 |
| 1997年 | 美深町 チョウザメ館 | 北海道 |
| 1997年 | 虹の森公園 おさかな館 | 愛媛県 |
| 1999年 | すさみ海立 エビとカニの水族館 | 和歌山県 |
2000年代(13館)
| 開館 | 水族館 | 所在地 |
| 2000年 | しまね海洋館 AQUAS | 島根県 |
| 2000年 | アクアマリンふくしま | 福島県 |
| 2001年 | 宍道湖自然館 ゴビウス | 島根県 |
| 2001年 | 長崎ペンギン水族館 | 長崎県 |
| 2001年 | 山梨県立 富士湧水の里水族館 | 山梨県 |
| 2001年 | 栃木県 なかがわ水遊園 | 栃木県 |
| 2002年 | アクアワールド茨城県大洗水族館 | 茨城県 |
| 2002年 | 沖縄美ら海水族館 | 沖縄県 |
| 2004年 | 新江ノ島水族館 | 神奈川県 |
| 2004年 | 男鹿水族館 GAO | 秋田県 |
| 2004年 | アクア・トトぎふ | 岐阜県 |
| 2005年 | マクセル アクアパーク品川 | 東京都 |
| 2006年 | 新屋島水族館 | 香川県 |
2010年代以降(16館)
| 開館 | 水族館 | 所在地 |
| 2011年 | 沼津港深海水族館 | 静岡県 |
| 2012年 | 京都水族館 | 京都府 |
| 2012年 | すみだ水族館 | 東京都 |
| 2015年 | 仙台うみの杜水族館 | 宮城県 |
| 2015年 | ニフレル | 大阪府 |
| 2017年 | マリホ水族館 | 広島県 |
| 2018年 | むろと廃校水族館 | 高知県 |
| 2018年 | 上越市立水族博物館 うみがたり | 新潟県 |
| 2018年 | くしろ水族館 ぷくぷく | 北海道 |
| 2020年 | 四国水族館 | 香川県 |
| 2020年 | DMMかりゆし水族館 | 沖縄県 |
| 2020年 | カワスイ 川崎水族館 | 神奈川県 |
| 2020年 | アートアクアリウム美術館 | 東京都 |
| 2021年 | アトア(átoa) | 兵庫県 |
| 2023年 | AOAO SAPPORO | 北海道 |
| 2024年 | 神戸須磨シーワールド | 兵庫県 |
一覧から見える3つのこと
1. 古い水族館ほど、小さく、安い
戦前〜1950年代開館の15館を見ると、京都大学白浜水族館、桂浜水族館、竹島水族館、室蘭水族館といった小規模館が並ぶ。大人料金も500〜1,200円程度と安い。
当時の水族館は、研究施設や地域の教育施設として作られた。巨大水槽で観光客を呼ぶという発想そのものが、まだなかった。
2. 1990年前後に大型館が集中している
1989年の葛西臨海水族園、1990年の海遊館、1992年の名古屋港水族館、1993年の八景島シーパラダイス。わずか5年の間に、現在も集客上位の大型館が次々と生まれた。
これはバブル期の大型開発と重なる。自治体や鉄道会社が、ウォーターフロント開発の目玉として水族館を選んだ時代だ。
3. 2020年代は「建て替え」と「都市型」
2020年以降の7館を見ると、性格が変わっている。
- カワスイ川崎水族館(2020年):商業ビル内の淡水専門館
- アートアクアリウム美術館(2020年):アート寄りの展示施設
- AOAO SAPPORO(2023年):商業施設内の都市型館
- 神戸須磨シーワールド(2024年):旧・須磨海浜水族園の建て替え
新規の大型臨海館はほぼない。 既存館の建て替えか、商業施設への出店か。土地と建設費を考えれば、当然の帰結でもある。
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まとめ
- 現存最古は魚津水族館(1913年開館)。2023年に創立110周年
- ただし日本初の水族館は1882年の「観魚室」で、現存しない
- 戦前開館で現存するのはわずか7館
- 1990年代が24館で最多。1980年代と合わせて全体の約4割
- 2020年代は建て替えと都市型が中心で、新規の大型臨海館はほぼない
水族館がいつ建てられたかは、その時代が何を求めていたかの記録でもある。
料金・入館者数・比較ツールはこちら:【2026年最新版】日本全国 水族館データベース
※本記事は当ブログの水族館データベース(2026年時点)に基づき、現在営業中の99館を対象としています。開館年は施設のリニューアル前の初代開館年を採用している場合があります。閉館した水族館は含みません。
Sources: