水族館の年パス価格ランキング。全国16館を並べたら最高と最安で4倍の差があった

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全国16の主要水族館で大人の年間パスポートを比べると、最も高いのは横浜・八景島シーパラダイスの11,800円、最も安いのは葛西臨海水族園の2,800円で、差はおよそ4.2倍あった。16館の中央値は5,400円。年パスが入館料の何回分にあたるかを示す倍率の中央値は2.23倍で、多くの館は3回目までに元が取れる。

ただし、ランキングの上位には「元を取りにくい」館が並ぶ。年パスの価格表からは、水族館がリピーターをどう見ているかという経営判断まで読み取れる。

水族館の年間パスポート価格ランキング(大人)

順位水族館都道府県年パス入館料倍率元が取れる回数
1横浜・八景島シーパラダイス神奈川11,800円5,900円2.00倍2回で同額
2神戸須磨シーワールド兵庫11,000円3,100円3.55倍4回
2四国水族館香川11,000円2,400円4.58倍5回
4鴨川シーワールド千葉9,000円3,300円2.73倍3回
4鳥羽水族館三重9,000円2,800円3.21倍4回
6すみだ水族館東京6,000円2,700円2.22倍3回
7京都水族館京都5,800円2,600円2.23倍3回
8新江ノ島水族館神奈川5,600円2,800円2.00倍2回で同額
9マリンワールド海の中道福岡5,200円2,500円2.08倍3回
10名古屋港水族館愛知5,190円2,030円2.56倍3回
11海遊館大阪5,000円2,700円〜1.85倍2回
12仙台うみの杜水族館宮城4,800円2,400円2.00倍2回で同額
13アクアワールド茨城県大洗水族館茨城4,600円2,300円2.00倍2回で同額
14沖縄美ら海水族館沖縄4,360円2,180円2.00倍2回で同額
15アクアマリンふくしま福島4,250円1,850円2.30倍3回
16葛西臨海水族園東京2,800円700円4.00倍4回で同額

※倍率=年パス価格÷大人1回の入館料。「2回で同額」は2回目でちょうど元が取れ、3回目から得になることを指す。

※八景島はアトラクション込みの「ワンデーパス」との比較。水族館4施設だけの「アクアリゾーツパス」と比べると倍率は約3.0〜3.4倍になる。
※神戸須磨シーワールドの入館料は通常期の1dayチケット。変動料金制で2,900〜3,700円の幅がある。継続更新なら年パスは9,000円。
※海遊館は入館料が日によって変わる。年パスには入館できない除外日がある。
※鴨川シーワールドは「ONE YEAR PASS」新規購入の価格。継続更新は7,500円。
※葛西臨海水族園は小学生以下と都内在住・在学の中学生が無料のため、年パスは高校生以上が対象。

年パス1万円超えの3館は、どこも「2回分」ではない

ランキング上位に並ぶ3館のうち、八景島は遊園地のアトラクション込みの価格なので別枠として扱う。注目すべきは2位の神戸須磨シーワールドと四国水族館だ。

どちらも年パスが11,000円で、倍率は3.55倍と4.58倍。16館の中で倍率が3倍を超えるのは、この2館と鳥羽水族館・葛西臨海水族園の4館しかない。

神戸須磨シーワールドは2024年、四国水族館は2020年の開業で、16館のなかでも新しい館だ。古くからある館の多くが「年パス=入館料2回分」という分かりやすい設計を守っているのに対し、新しい館は年パスを入館料の3.5〜4.5倍に置いている。

これは「年パスで集客する」より「1回あたりの入館料で稼ぐ」ことを優先した設計と読める。新しい館は建設費の回収が始まったばかりで、リピーターに大きく割り引く余裕が小さい。神戸須磨シーワールドはシャチの飼育という大きなコストも抱えており、同じくシャチを飼育する鴨川シーワールドも9,000円で4位に入っている。シャチのいる2館がそろって上位にいるのは偶然ではないだろう。

「2回分ちょうど」の館は5館ある

逆に、年パスがぴったり入館料2回分に設定されている館が5館ある。八景島、新江ノ島水族館、仙台うみの杜水族館、アクアワールド大洗、沖縄美ら海水族館だ。海遊館は入館料が変動制になったことで、倍率が1.85倍と2回分を下回っている。

沖縄美ら海水族館は公式に「2回分の入館料金で1年間に何回でも楽しめる」とうたっている。こうした館では、2回目の来館を考えた時点で年パスを買っても損はしない。旅行で2日続けて行く場合でも、年パスを作れば残り1年分の入館権が実質無料でついてくる。

年5回通うと、いくら得になるか

倍率が同じでも、入館料が高い館ほど節約できる金額は大きい。年に5回通った場合の差額を計算した。

水族館1回券×5回年パス節約額
横浜・八景島シーパラダイス29,500円11,800円17,700円
海遊館13,500円5,000円8,500円
新江ノ島水族館14,000円5,600円8,400円
鴨川シーワールド16,500円9,000円7,500円
すみだ水族館13,500円6,000円7,500円
京都水族館13,000円5,800円7,200円
鳥羽水族館14,000円9,000円5,000円
神戸須磨シーワールド15,500円11,000円4,500円
四国水族館12,000円11,000円1,000円
葛西臨海水族園3,500円2,800円700円

年パスの価格では2位タイの神戸須磨シーワールドと四国水族館も、節約額で見ると下位に沈む。四国水族館は年5回通っても1,000円しか得にならない。ただし四国水族館の年パスは有効期間が13カ月あり、地元の宇多津町・丸亀市・坂出市の在住者は半額の5,500円で買える。地元向けに別の価格を用意しているのが、この館の設計だ。

年パスをやめた水族館、値上げした水族館

年パスは一度あれば続くものではない。サンシャイン水族館は2023年6月30日で年間パスポートの新規購入と更新を終え、会員制度「アクアリウムクラブ」に移行した。

サンシャイン水族館/アクアリウムクラブ

2026年2月10日には、同じオリックス水族館が運営するすみだ水族館と京都水族館が、入館料と年パスを同時に値上げした。

すみだは年パスが5,500円から6,000円に、京都は5,300円から5,800円になった。

理由はどちらも光熱費と施設管理費の高騰だ。八景島も2026年8月1日に年パスを11,400円から11,800円に改定している。

水族館の入館料が上がり続ける構造は[水族館の入場料はなぜ上がり続けるのか]で詳しく分析した。年パスの価格も同じ圧力を受けており、このランキングの数字は来年には変わっている可能性が高い。

結論:年2回行くなら、まず年パスの価格を確認する

  • 16館中6館は、2回目の来館までに元が取れる
  • 16館中12館は、3回目までに元が取れる
  • 新しい館やシャチのいる館は年パスが高く、元を取るまでに4〜5回かかる
  • 入館料が安い葛西臨海水族園は、そもそも年パスを買う必要が薄い

年パスを選ぶ基準は価格の安さではなく、「自分が年に何回行くか」と「その館の倍率」の組み合わせだ。
年パスを作るほどではない場合でも、前売りの電子チケットなら当日の券売所に並ばずに入館できる。

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※料金は2026年11月時点で各館の公式サイト・公式発表・報道をもとに確認できたもの。いずれも税込・大人料金。購入前に必ず公式サイトで最新の料金を確認してほしい。

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