イルカショーが見られる水族館 全国一覧【2026年最新】

black dolphin doing stunt on water
Photo by Magda Ehlers on Pexels.com

イルカショーが見られる水族館は、2026年時点で全国におよそ34館ある。

多くのサイトが「おすすめ15選」「人気25選」といった形で紹介しているが、この記事では抜粋ではなく全数を掲載する。 当ブログが管理する全国100館以上の水族館データベースから、イルカのパフォーマンスを実施している館をすべて抜き出した。

そして、もう一つ大事なことがある。

イルカショーは、いま減っている。

東京のしながわ水族館は、2027年度のリニューアルでイルカの展示そのものを終了する。神戸の須磨海浜水族園は2023年に閉園した。「いつでも見られるもの」ではなくなりつつある。

だからこの記事では、現在見られる館の一覧に加えて、すでに終了した館の記録も残しておきたい。


【エリア別】イルカショーが見られる水族館一覧

※料金・実施状況は変動する。お出かけ前に必ず公式サイトで最新情報を確認してほしい。

北海道・東北

水族館所在
おたる水族館北海道
登別マリンパーク ニクス北海道
青森県営 浅虫水族館青森県
仙台うみの杜水族館宮城県

北海道・東北エリアは4館。おたる水族館は1959年開館で、イルカショーを行う館としては国内最古級にあたる。

関東

水族館所在
アクアワールド茨城県大洗水族館茨城県
鴨川シーワールド千葉県
マクセル アクアパーク品川東京都
しながわ水族館東京都
新江ノ島水族館神奈川県
横浜・八景島シーパラダイス神奈川県

関東は6館。ただし、しながわ水族館は2027年度のリニューアルでイルカ展示を終了する。 実質的に見られるのは、あと数年ということになる。

鴨川シーワールドは国内で数少ないシャチのパフォーマンスを行う施設。アクアパーク品川はプロジェクションマッピングを駆使した演出型のショーで知られる。

中部・北陸

水族館所在
マリンピア日本海新潟県
上越市立水族博物館 うみがたり新潟県
のとじま水族館石川県
越前松島水族館福井県
伊豆・三津シーパラダイス静岡県
下田海中水族館静岡県
あわしまマリンパーク静岡県
名古屋港水族館愛知県
南知多ビーチランド愛知県

中部・北陸が9館で最多。 静岡県だけで3館あり、伊豆・三津シーパラダイスは1930年開館という長い歴史を持つ。

名古屋港水族館は総水量24,600トンと国内最大級の規模を誇り、シャチも飼育している。

関西

水族館所在
鳥羽水族館三重県
伊勢シーパラダイス三重県
京都水族館京都府
神戸須磨シーワールド兵庫県
城崎マリンワールド兵庫県
太地町立 くじらの博物館和歌山県

関西は6館。神戸須磨シーワールドは2024年6月開業で、西日本唯一のシャチのパフォーマンスを行う。 旧・須磨海浜水族園の跡地に建てられた施設だ。

太地町立くじらの博物館は、追い込み漁で知られる太地町にある。イルカ問題を語るうえで避けて通れない場所でもある。

中国・四国

水族館所在
しまね海洋館 AQUAS島根県
市立しものせき水族館 海響館山口県
新屋島水族館香川県
四国水族館香川県

中国・四国は4館。香川県に2館が集中している。

九州・沖縄

水族館 所在 マリンワールド海の中道 福岡県 大分マリーンパレス水族館 うみたまご 大分県 九十九島水族館 海きらら 長崎県 わくわく海中水族館 シードーナツ 熊本県 いおワールド かごしま水族館 鹿児島県 海洋博公園 沖縄美ら海水族館 沖縄県

水族館所在
マリンワールド海の中道福岡県
大分マリーンパレス水族館 うみたまご大分県
九十九島水族館 海きらら長崎県
わくわく海中水族館 シードーナツ熊本県
いおワールド かごしま水族館鹿児島県
海洋博公園 沖縄美ら海水族館沖縄県

九州・沖縄は6館。沖縄美ら海水族館のオキちゃん劇場は入場無料で、水族館に入らなくても観覧できる。


すでに終了した水族館の記録

ここからが、他ではあまり書かれていない部分だ。

神戸市立 須磨海浜水族園(2023年5月31日 営業終了)

1957年開園、愛称「スマスイ」。1987年には年間入場者数240万人を記録し、当時の日本記録だった。

2023年5月31日に営業を終了し、2024年6月1日に民営化された神戸須磨シーワールドが跡地に開業した。イルカのショーは新施設に引き継がれたが、大人料金は1,300円から3,100円へと大きく上がっている。

関連記事:1,300円だったスマスイ。神戸須磨シーワールドになる前の須磨海浜水族園を写真で振り返る

京急油壺マリンパーク(2021年9月30日 閉館)

神奈川県三浦市にあった水族館。1968年開館で、イルカやアシカのショーで親しまれた。施設の老朽化を理由に閉館している。

マリンピア松島水族館(2015年5月10日 閉館)

宮城県松島町にあった、1927年開館の歴史ある水族館。閉館後、その役割は2015年開業の仙台うみの杜水族館へと引き継がれた。

江の島水族館(2004年 閉館)

現在の新江ノ島水族館の前身。旧施設の閉館を経て、2004年に新江ノ島水族館として生まれ変わった。

しながわ水族館(2027年度に展示終了予定)

そして、これから終了するのがしながわ水族館だ。

1991年の開業当時、「しながわにイルカが舞う!」という広告で、都内初のイルカショーが見られる水族館として人気を集めた。 開館当初は年間160万人を超える利用者があったという。

しかし品川区は、2027年度のリニューアルオープンに伴い、イルカの展示を廃止する方針を発表している。

理由として挙げられているのは次の点だ。

  • 競合水族館の開業により独自性が失われたこと
  • 継続にかかる財政負担が大きいこと
  • 動物保護を取り巻く世界情勢

近年の入館者数は、ピークの4分の1にあたる約40万人程度まで落ち込んでいた。

つまり、倫理的な理由だけで廃止されたわけではない。採算が合わなくなったことが、大きな要因だった。


なぜイルカショーは減っているのか

背景には、構造的な問題がある。

イルカを新たに入手できなくなっている。

2015年、日本動物園水族館協会(JAZA)は世界動物園水族館協会(WAZA)の求めに応じ、追い込み漁で捕獲されたイルカの導入を禁止した。また、定置網などで混獲された個体は野生に戻すことが原則とされている。

飼育下での繁殖もハードルが高い。国内で飼育されているバンドウイルカは300頭弱とされ、限られた個体群での繁殖を続ければ近親交配の問題が生じる。

つまり、現在飼育されているイルカが減っていけば、それを補う手段がない。

法律で禁止されるわけではない。しかし維持コストと供給の両面から、イルカショーを続けられる館は絞られていく。

詳しくはこちら:日本でイルカショーは禁止になるのか?2026年時点の答えと、静かに進む「消滅」の実態


見に行くなら、早いほうがいい

こうして一覧にしてみると、あることに気づく。

イルカショーを行う34館のうち、多くが1960〜1990年代に開館した施設だ。 伊豆・三津シーパラダイス(1930年)、城崎マリンワールド(1934年)、おたる水族館(1959年)、鳥羽水族館(1955年)。

一方、2000年代以降に開館した館でイルカショーを行うのは、アクアパーク品川、四国水族館、うみがたり、神戸須磨シーワールドなど限られる。

つまりイルカショーは、新しく始めるものではなくなりつつある。 既存の施設が続けているか、大規模投資ができる館が引き継いでいるかのどちらかだ。

しながわ水族館のように、老朽化のタイミングで静かに終わっていく館は、今後も出てくるだろう。

「いつでも見られる」と思っているうちに、選択肢は減っていく。 気になる館があるなら、早めに足を運んでおくことをおすすめしたい。


まとめ

  • イルカショーが見られる水族館は、2026年時点で全国約34館
  • エリア別では中部・北陸が9館で最多、関東と関西が各6館
  • しながわ水族館は2027年度のリニューアルでイルカ展示を終了
  • 須磨海浜水族園、油壺マリンパーク、マリンピア松島水族館などはすでに閉館
  • 背景にはイルカを新たに入手できない構造的な問題がある

全国の水族館の料金・開館年月日データはこちら:【2026年最新版】日本全国 水族館データベース


※本記事の情報は2026年8月時点で当ブログが把握しているものです。イルカショーの実施状況・時間・料金は変更される場合があります。お出かけの際は必ず各水族館の公式サイトでご確認ください。

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