2023年3月 水族館ニュース
2023年3月 水族館ニュース
今月も3月の水族館ニュースを紹介する。
Table of Contents
①江ノ島水族館で期間限定サメ展が開催
江ノ島水族館の期間限定展示で「SHARKS “えのすい”のサメ展」が始まった。(2023年3月17日~5月28日)
サメにフォーカスした展示で特に実物大のホホジロザメのロボットが話題となっている。
センサーが付いており、人が通ったのを感知して動くという。
通常展示だけでないこのような体験が出来るのは水族館がよりエンターテイメント施設として成長するうえで大切なことである。
生態展示では、オーストラリアのマモンツキテンジクザメやスリランカのシマザメ、日本のトラザメなどが展示されている。
日本ではなかなか見られない珍しいサメが見られるので、是非足を運びたい。
②春の風物詩:水中入社式が行われる
3/31には各地の水族館で水族館ならではの、入社式が行われた。
鳥羽水族館では、恒例となっている16度目の水中入社式が行われた。
水中で辞令書をもらい、大水槽のガラスを磨くという。
水族館に入社したからこそできる体験だ。
また他には、静岡県の下田海中水族館では、イルカから新入社員にプレゼントが手渡されたという。
今後もこのような名物入社式?は増えていきそうであるので、当サイトでも注目したい。
➂各地の水族館で値上げの動き
昨今の電気料金の値上げを受けて、各地の水族館でもチケット代の値上げが相次いでいる。
サンシャイン水族館は¥200の値上げ(大人料金)が実施され、今年に入ってからは他にも四国水族館や海遊館で値上げが起こっている。また、京都水族館でも、4月~値上げが実施される見込みだ。
水族館の場合、循環ポンプや温度管理のため、電気を24時間使用しなければならず、電気代の値上げは死活問題だ。
更にサンシャイン水族館では、年間パスが廃止されるというから驚きだ。
確かに多くの水族館では、年間パスを購入すれば2回から3回分の料金で何度も訪問することが出来るようになっており、ビジネス的には年パスを廃止した方がメリットは大きい。
一方で、年パス制度を設けることで繰り返し訪問する熱狂的なファンを取り込めるというメリットもあり、そのようななファンになる層が減ってしまうのは水族館としては、デメリットである。
マニア層は年パスを買ったことにより入館料は繰り返し払わずともグッズ購入や広報者として、多くの利益を水族館に還元している可能性があるからだ。
もしかしたら、短期的な対応であるかもしれないが、今後の動向に注目したい。
4年ぶりに訪れたタイ・バンコクの水族館
今月は4年ぶりにタイ・バンコクの水族館を訪れたので、感想を綴りたい。
シーライフ・バンコク・オーシャン・ワールドという商業施設の地下にある水族館だ。
東南アジア最大級の水族館であり、館内はとても清潔でなかなか広い。
心動かされた点は3つだ。
①いかにもタイらしい展示
例えば、水槽のど真ん中に仏像が展示されている。良くも悪くもタイらしい展示で、日本でいう渋谷のような都市の水族館であるため、かなり外国人を意識した展示であると感じた笑
日本ではまず見ることができない展示なので、興味深く多くの外国人観光客もここで足を止めていた。
水槽の外にも仏像があり、神秘的な雰囲気であった。
②サメの種類と大きさ
水族館を進むと、巨大なトンネル水槽があり、そこでは大きなシノノメサカタザメとノコギリザメ、シロワニを観察することが出来た。
日本にもこれらのサメをみることが出来る水族館はいくつかあるが、3種同時にしかもかなり大きなサイズを見ることができる水族館は私が思い当たる限りなかったので、感動した。
おそらく、4年前に訪問した際は展示されていなかったと思う。
➂まるでアマゾンに来たかのような世界観
水槽外もしっかり作りこまれており、マングローブ林のようなものが再現されており、滝のようなものもあった。
通路もテーマパークのような形で楽しむことができ、クオリティは非常に高い水族館であると感じた。
今後も海外の水族館も視野に入れつつ、レポートしていきたい。