プロ野球の球団の年間売り上げを フェルミ推定 してみた!
皆さんは フェルミ推定 をご存じだろうか?
この記事では、 プロ野球の球団の年間売り上げをフェルミ推定で求めた。是非、就活中の方は フェルミ推定の例題として解いてみて欲しい。
また、フェルミ推定についての詳しい解説や解き方のコツについては下記の記事でも解説しているから、是非参考にして欲しい。
下記で紹介している書籍も基礎力を付けるのにおすすめで多くの就活生が活用している。
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私の回答
プロ球団の売り上げの内訳を考える
まずはプロ球団の売り上げのビジネスモデルについて考えてみる。
プロ球団の売り上げはざっくり球場内での売り上げと球場外での売り上げに大別される。
まずは球場内での売り上げだ。
メインは球団が主催するホームゲームの主催試合の①チケット収入による売り上げだ。
また、試合の開催に付随して、②グッズやフードの売り上げも上がる。
それに加えて、➂球場やユニフォームの広告による売り上げも見込めるだろう。
続いて、球場外での売り上げだ。
これは、④ファンクラブ会費がメインとなる。
実際の数値を当てはめてみる
① チケット収入
チケット収入は因数分解すると、
試合日×チケット料金×一日当たり観客数
となる。
プロ野球の試合日は143試合であるため、主催試合はその半分の72試合。
チケット料金は外野席や内野席など全部を平均して\5,000。
と仮置きしよう。ここら辺は違和感ない数値だと思う。
今回のフェルミ推定で大事な変数は観客数だ。
①平日か、土日か?
で観客数は大幅に変わってくる。
ホーム球場のMAXの定員を仮に30,000人と仮置きをしよう。
土日の観客動員数をMAXの80%、平日をMAXの50%とする。
そして、プロ野球は月曜日が休みのため、平日:土日は2:1だ。
したがって、
チケット収入は
平日:48試合×\5,000×15,000人=36億
土日:24試合×\5,000×24,000人=28.8億
合わせて64.8億という計算となる。
②グッズ・フードによる売り上げ
ここでは、あくまで球場内のグッズ・フードによる売り上げを求めるが、
来場者の50%がグッズ又はフードを購入し、その平均単価を\1,500とする。
チケット収入で求めた式から来場者数は土日・平日合わせて129.6万人だから
グッズ・フードのよる収益は
来場者数129.6万×購入率50%×平均単価¥1,500=9.72億となる
➂球場及びユニフォーム広告による売り上げ
広告契約は個々の企業とで値段が異なるし、B to Bビジネスであることから非公開の情報が多く、予測精度を高めるのが難しいが
球場広告出稿企業を20社、ユニフォーム広告出稿企業を5社として
年間の契約費をそれぞれ500万、250万とすると
500万×20社+250万×5社=1.125億となる
④ファンクラブ会費による売り上げ
ファンクラブ会費は
来場者数×自チームファン率×ファンクラブ加入率×平均会費
で求める。
来場者129.6万×70%×60%×¥5,000=27.216億となる
これまで算出してきた数値を足し合わせると
102.861億となる。
まとめ
下記が実際のプロ野球球団の諸々の数値である。(引用元:https://kigyolog.com/company.php?id=458)
年間の来場者数やファンクラブ会員数は妥当な数値で算出できたのではなかろうか。
一方、プロ球団の売り上げ高を決算から調べると20億だったり1,000億だったり、1兆だったりばらつきが激しい。
これは広告費やスポンサー料といったところを球団の売り上げとするのか、親会社の売り上げとするのかで売り上げに大きな差が出ているのではないかと推測する。
いずれにせよB to Cの部分の球団の売り上げとしては妥当な数値が算出できたのではなかろうか。
引き続き、皆さんも頭の体操としてフェルミ推定に取り組んでみてもらえれば幸いだ。