廃校水族館はなぜ人気か?: みなとやま水族館 の誕生

2022年7月、新しい水族館が誕生した。

兵庫県の みなとやま水族館 だ。こちらは複合施設NATURE STUDIOの中に位置しており、廃校となった小学校をリノベーションして作っている。

いわゆる廃校水族館だ。

廃校水族館といえば高知のむろと廃校水族館が有名だ。

むろと廃校水族館は2018年に開館したが、開館直後から予想外の人気を博し開館から3か月半で初年度目標だった4万人を突破した。

なぜ廃校水族館は人を引き付けるのだろう?今回の記事ではその魅力に迫ると共に2022年に新規にオープンしたみなとやま水族館の魅力についても解説していきたい。

なぜ、廃校水族館というコンセプトがウケた?

室戸廃校水族館は四国の南部に位置し、かなりアクセスが悪いにも関わらず予想外の人気を博し室戸地域の観光スポット言えるまでの施設となった。

廃校水族館がウケた理由はその非日常感だろう。

普通の水族館は莫大な水量の巨大水槽を利用したり、照明を落として異世界感を演出して来場者に非日常感を覚えさせる。

しかし、廃校水族館の場合はトリッキーで、水族館のプールや体育館という日頃我々が日常と感じている場所に敢えてサメやエイなどの普段は目にしない魚を泳がせることで、非日常感を引き立てているのだ。

いうなれば、塩を口にした後に砂糖をなめるとより甘く感じるように、敢えて日常の空間の中で非日常を体験させることにより、非日常感が相対的に強まるのである。

加えて、学校という場所のノスタルジックな雰囲気も来館者に大きな影響を与えていると思う。

大人になった今は入れない学校という場所に水族館という形で訪れることで、懐かしさを覚え人は心を動かされる。

みなとやま水族館は都会版廃校水族館

みなとやま水族館

むろと廃校水族館が、廃校要素を強く押し出した水族館であるのに対し、みなとやま水族館の内装は美術館のようなモダンな内装にリニューアルされており、都会の要素が強くなっている。

おすすめポイントをいくつか挙げるとすると、

1. 小学校よろしく体験イベントが豊富であること

ドクターフィッシュの水槽に手を入れられたり、コイのエサやりと触れ合い型イベントが豊富である。

また、釣り堀ではニジマス釣り体験もでき、釣った魚はから揚げにして食べることも出来るという。

2. 魚以外の生き物とも触れ合える

鳥やナマケモノ、アヒルにカワウソなど幅広い生き物を飼育している。

3. 2Fのフードホールが充実

併設のブルワリーのクラフトビールやカレー、りんごスイーツなどおしゃれなグルメを頂くことができる。

以上のように水族館としては小型だが、観光スポットとしては十分に楽しめそうであるため、兵庫旅行のついでにおすすめだ。今後もこのような既存の施設をリニューアルしてできた水族館の誕生に注目だ。

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