2022年7月 水族館ニュース

水族館ブログ 孤独の水族館 7月号

いよいよ本格的な夏が到来。夏休みといえば水族館の季節といっても過言ではない。

そんな水族館シーズンの夏には、各地の水族館で様々なイベントや特別展示が行われている。

今回は特別展示にフォーカスを当て、考察している。

 ①東海大学海洋科学博物館が来春閉館

1970年に開館した東海大学海洋科学博物館が2023年3月31日に営業を終了する。

目玉である横10メートル、深さ6メートルの海洋水槽は、開館当初は「東洋一」と称されたほどの大パノラマであったという。

また、世界で初めてカクレクマノミの繁殖に成功した水族館でもある。

私も静岡の水族館は訪問したことがない場所が多いが、閉館前に是非一度足を運びたい。

 ②四国水族館で夜の水族館が開催

四国水族館は、7月23日(土)~8月28(日)の期間、通常18時までの営業時間を21時まで延長し、夜の水族館『Nightscapeこがねいろ2022』を開催する。

18時以降には、水槽照明が深いブルーへと変化する。

夜間照明演出や、イルカサンセットプログラムなどがあるという。

今年は、キッチンせとうちにて、18時以降ビアガーデンも実施するということで魚を見るだけではなくエンターテイメントを重視した企画であることが強く伺える。

 ➂DMMかりゆし水族館「はいさいゲート」がリニューアル

DMMかりゆし水族館オープンから2周年を迎えた。おめでとうございます!

2周年のタイミングを機にリニューアルされたのが、映像体験エリア「はいさいゲート」のコンテンツだ。

映像は慶良間諸島の海中とCAVE OKINAWA、残波岬をメインに東南植物楽園や勝連城址の情景を映した2パータンの映像を上映するという。

映像会社DMMならではの取り組みだ。

沖縄といえば、やはり美ら海水族館のインパクトが強く、

いかにかりゆし水族館に足を運ばせるのか?今後もそのマーケティング戦略に注目が集まる。

 水族館の特別展示の在り方

水族館やエンターテイメント施設は作ってから、何もしなければどんどん消費者は関心を持たなくなってしまう。

ゲーム業界などのビジネスも同様で、ゲームのリリース直後が一番最盛期でその後はいかにキャンペーンなどを打って衰退を食い止めるのかというゲームになる。

それを防止するためにキャンペーンや特別展示企画を打って、水族館は目新しさを出していかねばならないのだ。

今回はざっと水族館の特別展示について考えてみた。

 ナイトアクアリウム

日本の多くの水族館が導入しているのがナイトアクアリウムだ。

多くの集客が見込める休日に、営業時間を夜まで延長し、昼とは違ったロマンチックなムードを演出することが可能だ。

従来のお昼の水族館とは異なり、照明を落として違った世界観を演出できるしカップルのデートスポットとして売り出すことが出来る。

また、ロマンチックなナイトアクアリウムのみならず、夏休みの子供たちをターゲットとした夜の水族館イベントも増えている。

例えば、山口県の海響館では、「夜の探検クイズラリー」と題して、館内をクイズを解きながらめぐるイベントも開催している。

ナイトアクアリウムは従来なら管理費だけがかさんで、売り上げのでなかった夜の有休時間に利益をあげることができるので、ビジネスとしてもすぐれている。

中には大水槽の前で寝泊まりができるようなイベントを開催する水族館も存在する。

 珍しい生き物を使った特別展示

また、珍しい生き物を使った特別展示もイベントとして多い。

サンシャイン水族館は特に頻度高く珍しい生き物を使った期間限定展示を行っている印象で、現在(2022/8/13)時点では、「美味しくてすごい生き物展」を開催中。

他にもしながわ水族館では、「海の危険生物」の特別展示を行っている。

こういう風に展示を変えることで、リピートしたユーザーに前回とは違った体験をしてもらうことができる。

しかし、こういった特別展示は生き物を変えるだけでは、個人的な体験からもあまり新鮮さを感じないことが多い。

例えば、季節感や時間帯別の演出などこういった世界観を変えた方が人の感情に与える影響は大きいと思う。

人は水族館に魚を見に来ているのではなく、非日常な体感をしに来ているからだ。

今後も注目すべき水族館イベントがあれば是非このブログで紹介していきたい。

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