スマートアクアリウム静岡 から読み解く水族館の未来の形

孤独の水族館というテーマで連載をしているが、今回は4/27に松坂屋静岡店の7Fにオープン予定の スマートアクアリウム静岡 に焦点を当てて水族館の未来の形を考えたい。

名称:スマートアクアリウム静岡

営業時間:10:00 - 20:00(最終入場は閉館の60分前まで)

入館料:大人(中学生以上)1400円、子ども(小学生):800円、幼児(3歳以上):500円、3歳未満:無料

 ①都市型水族館が静岡にも登場!

 都市型水族館が流行っている理由

スマートアクアリウム静岡 都市型水族館イメージ

近年、カワスイ(川崎水族館)神戸のアトアなど、都市型水族館が新しくできる水族館のトレンドになりつつある。

都市型水族館が流行っている理由としては

  1. ターミナル駅のすぐそばだから、大規模な集客が見込める
  2. 水族館だけでなく買い物や観光も楽しむことが出来る

この二つが考えられる。

 ターミナル駅のすぐそばだから、大規模な集客が見込める

首都圏以外の水族館でいうと、例えば名古屋港水族館や鳥羽水族館のようにその地方の中心駅から少し離れている水族館が多い。

基本的に都市から少し離れている方が地価が安く、水族館のような大型施設を建設しやすいためだ。

しかし、そうなると水族館に行くと目的を決めて最寄り駅を訪れる人しか客層に取り込めなくなってしまう。

逆にショッピングセンターの中に水族館を作れば、毎日ターミナル駅やショッピングセンターを訪れる何万人という人たちが水族館の近くを通り過ぎることになる。

仮に都心に作ったことで水族館の規模が小さくなったとしても、集客対象の母数がデカければ、結果としての来館者数も圧倒的にこちらの方が多くなるわけである。

このような背景から、水族館大国でありながら、名前に静岡と冠した中心的な水族館がなかった、静岡県のど真ん中に遂に都市型水族館が誕生した。

今後も日本の主要都市に都市型水族館が誕生する可能性は高いと思う。

 ②生き物の種類でなく、来場者の体験の違いでエリアを分ける

 都市型水族館には工夫が必要

スマートアクアリウム静岡 都市型水族館の工夫

水族館が都心のビルの高層階にあるが故、水槽の重量制限や、敷地の面積の問題があり飼育が出来る生き物に制限がある。

もちろん、大型の海獣類(イルカ、アシカ、オットセイ)の展示などとてもできないし、水槽も小さくなりがちだ。

池袋のサンシャインシティのビルの屋上に位置するサンシャイン水族館では、メイン水槽のサンシャインラグーンで水槽の地面を傾斜にし奥行き感を出したり、手前の照明を奥より明るくして広く見せる工夫をしている。

また、日本で初めて既存商業施設内にオープンした水族館である川崎水族館(カワスイ)では、プロジェクションマッピングや反応する大型の映像モニターなどを駆使して総水量を抑えて、エンターテイメント性を高めている。

 エリアを顧客の体験で分ける

スマートアクアリウム静岡では、エリアごとにコンセプトを明確にして、チームラボのような体験施設として顧客を楽しませようとしている意図が感じられる。

最初のエリアである「眺める」のコーナーでは、実際に生き物が見られるのに加えて地面にプロジェクションマッピングを投影して水中の揺らぎを体験できるような仕掛けを作っている。

また、続いての「繋がる」コーナーでは魚の詳しい知識についてインプットできるよう壁全体に説明が書いてある博物館のようなコーナーになっている。

他にも「見つける」「装う」「和む」といったコーナーが存在し従来の水族館と異なり、顧客視点で来場者の体験の違いによってエリアを分けているのがこの水族館の最大の特徴であり、魅力だろう。

 ➂カフェや土産店を併設した水族館

 水族館×○○で来場者を増やす

都市型水族館のデメリットとして、ビルの中にあるため、面積が狭いため複数回行くと飽きるというデメリットがある。

例えば、カワスイであればこのデメリットを昼の部と夜の部に分けることで異なる体験を提供しようとしているし、サンシャイン水族館では頻繁に企画を変えて注目を集めようとしている。

このようなデメリットを解決するにあたって水族館の中におしゃれなカフェを作るというのは一つの解決法になりうると思う。

例えば、私はカワスイの年パスを所持しているがそれは頻繁に展示を見たいからではなくカワスイの中にあるカフェを使いたいからだ。

アクセスがよく、居心地も良い水族館内のカフェを使えるという特権は年パスを買わせる要因になりうる。

このように、水族館の中に異なる施設を併設した水族館の形というのは今後、増えてくると思う。水族館単体で売り出すよりも、水族館×○○で売り出すことで、より魅力的に感じてもらえるからだ。

個人的には水族館の中に温泉みたいな施設があっても面白いと思っているほどだ。

また、お土産屋さんを併設しているのも、外からの観光客向けには良いだろう。

 まとめ

顧客の体験別にエリアを分けるというコンセプトが面白い水族館だ。アクセスも駅近で良いので旅のついでに是非足を運んでみてはいかがだろうか?

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