世界一の水族館大国【アメリカの水族館】
これまでは主に日本の水族館について解説することが多かったけれど、今回は アメリカの水族館 について解説したい。
アメリカ(正式名称:アメリカ合衆国)は世界一の水族館数を誇る国。調べてみると、数だけでなく水族館の規模もアメリカンサイズで非常に魅力的だ。
Table of Contents
モントレーベイ水族館
チケット料金:大人49.95$
営業時間:10:00-17:00
一つ目はカリフォルニア州にあるモントレーベイ水族館。
私がこの水族館に興味を持った理由は下記2点
①歴史が長く由緒ある水族館である
②特徴的な西海岸の海洋生態をテーマにしている。
実はこの水族館、1900年代の始めにはイワシの缶詰工場であったらしい。かつてはモントレーは「イワシの首都」とまで言われたが、乱獲で資源が壊滅してしまいイワシの缶詰工場も廃業に追い込まれてしまったという。(※イワシ資源の増減についてはレジームシフトの記事で解説)
カリフォルニア州といえばアメリカ国民の10%以上が居住する州であり、沖合をカリフォルニア海流が流れる。このカリフォルニア海流の沿岸では湧昇流が顕著であり、下層の栄養分に富んだ水が表層に上がってくるため、プランクトンが大量に発生しニシン、タラ、カニなどの良い漁場となっている。
水族館の展示は上述したようなカリフォルニアの海を再現しており、550種30000点を展示している。特に全長9mのジャイアントケルプの水槽は目玉であり、モントレーベイ水族館はケルプの育成に世界で初めて成功した。
ジャイアントケルプ:米国カリフォルニア沖の東太平洋に繁茂する巨大海藻。 褐藻類のオオウキモのほか、数種が知られている。 葉状体は長さ50メートルにも達する。
また、展示以外にも子供向けのダイビング講座や夜間宿泊体験、カスタムメードのロマンスツアーなど体験型イベントが非常に豊富であるというので、日本の水族館もこういったところはマネできそうだ。
ジョージア水族館
チケット料金:日によって変動。日曜日のお昼で39.95$
営業時間:9:00-21:00
二つ目にご紹介するのは、ジョージア水族館。アトランタにある全米最大級の水族館だ。しかし、これは今回調べてみてわかったことなのだが、なんとアトランタには海はないらしい笑
日本の海のない県の水族館といえばなかがわ水遊園や、蓼科にある水族館など淡水魚に特化した水族館しか思い浮かばないが、ジョージア水族館は水量23,500tの世界最大クラスの巨大水槽を保有し、海水魚をメインに扱っている。
センテニアル・オリンピック公園内に存在し、水族館の周辺にはコカ・コーラ ミュージアムやCNNセンターなどの文化施設のほか、観覧車もあり入場は無料なので一日かけて楽しめそうな施設だ。
展示に注目すると、ジンベエザメやマンタなど500種以上、12万匹の生き物を飼育。目玉はなんといっても「Ocean Voyage」という巨大水槽。そのサイズは高さ約7.01m × 幅約18.59m 水槽内の水量は6300000ガロン(約23848m3)で設立当時は世界最大の大きさであった。(その後、シンガポールの水族館に抜かれる)
ジンベイザメに加えて、ラッコやベルーガ、ペンギンの展示を行っている。
また、イルカショーにも力を入れており、音楽と映像を使ったダイナミックなショーとなっている。前から10列目くらいまで濡れる規模というからアメリカのエンターテイメントはさすがだ笑
シーワールド・サンアントニオ
チケット料金:大人49.99$
営業時間:日によって変動 ※詳しくはホームページを
3つ目に紹介するのはシーワールド・アントニオ。シーワールドは水族館と絶叫系アトラクションを楽しめる施設で、サンディエゴ、サンアントニオ、オーランド、フロリダ、カリフォルニアの5つに展開している。日本でいう八景島シーパラダイスのようなエンターテイメント施設になっているのだろう。
今回紹介するのはその中でも最も大きなサンアントニオのシーワールド。
サンアントニオは、テキサス州の中部に位置し、1800年代後半のゴールドラッシュで宿場町として栄えたようで、今も西部開拓時代の面影を残す。水族館だけでなくアメリカのカウボーイ文化も同時に楽しめそうだ。
ショープログラムが非常に充実していて、様々な動物と直接触れ合える機会やガイドによるツアーが組まれている。
また、シャチやベルーガ、イルカといった海獣類は網羅されていそうだ。
あと、水族館でありながらアトラクションの方もなかなかすごそうなので、大人数で行くとかなり楽しめそうだ。
ボルチモア国立公園
チケット料金:大人(12-64歳)39.95$、子ども(3-11歳)29.95$、シニア(65歳-)34.95$
営業時間:9:00-18:00※日によって変動
4つ目は国立水族館。2003年、ボルチモアとワシントンD.C.にある水族館が合併してできた国立水族館である。ボルチモア館では3つの水族館に660種以上、16000匹以上の生き物が展示されている。
イルカショーがあり、両側に大型モニターが二つあるプールで行われる。追加で3$かかる。
また、水槽は自然環境を可能な限り再現している。日本の海遊館も自然に近づけた展示をしている印象が強いがなんとコンセプトを考えた人が一緒だという。
展示されている生き物については昔はジンベイザメが飼育されていたようだが、現在はHPに記載がない。
ザダラスワールド水族館
チケット料金:大人26.95$、子ども(3-12歳)18.95$、シニア(65歳以上):22.95$※税抜き
営業時間:8:30-18:00
続いて、紹介するのがダラスワールド水族館。ホームページが動的ですごい。
展示生物は主に、コスタリカ・ブラジル・ペルー・メキシコ・ベネズエラなど熱帯雨林に生息する生物を中心に展示している。中にはJAPANエリアもあるという。
水族館であるが、魚以外にも黒ヒョウやナマケモノ、フラミンゴなど多くの動物が展示されているようだ。
中にはカフェやレストランも充実しているので、ゆっくり楽しめそうだ。
随所に熱帯雨林の雰囲気を感じられる工夫がなされている水族館で、非日常を強く感じられるだろう。
水族館で非日常を感じたい方には世界観含め非常におすすめの水族館だ。
“世界一の水族館大国【アメリカの水族館】” に対して1件のコメントがあります。