ギネス級の水族館が多数! 中国の水族館

前回のアメリカの水族館紹介に続いて、今回は 中国の水族館を紹介したい。

中国(正式名称:中華人民共和国)の水族館は規模がすごい。

国が威信をかけて、金を突っ込んでいるところもあり、国威発揚の道具として水族館が持ち出されている側面もある。

だが、このスケールは他の国ではまず、みられることがないので是非人生で一度は訪れてみたい水族館ばかりだ。

 珠海長隆海洋王国

水族館DATA
最大水槽容量:2万2700t
水槽総容量:4万8710t
開館:2014年3月29日

英語名:チャイムロング オーシャン キングダム。いかつい名前だ。

名実ともに中国を代表する水族館。

2014年3月29日にオープンした水族館であり総工費は6200億円で東京ドーム28個分で7つのエリアに分けられジンベイザメやマンタなど約3万匹の魚や哺乳類がいる。

政府の肝入りで作られたというころで、その規模は破格だ。

建設時に「世界最大の水槽」「世界最大の天井ドーム型水槽」「世界最大の水族館」「世界最大の水槽窓」「世界最大のアクリルパネル」という5つのギネス記録を取得したという笑

そして、年間来場者数1170万人で、水族館の世界記録も達成したという。さすが、人口大国中国である。

上の動画を見るとわかるが、遊園地まで併設されていて水族館というよりもはやテーマパークだ。

チャイナ・マネーの凄さは水族館の規模にもはっきりと表れている。

更に水槽前では、1泊2万5000円を支払えば、宿泊することもでき、多い日には30組以上が宿泊するという。

また、この水槽のアクリルパネルは日本の企業:日プラが手掛けており、幅39.6m・高さ8.3m・厚さ65cmと世界一のサイズだという。また、この企業は沖縄の美ら海水族館の巨大水槽のアクリルパネルも手掛けているというが、ジンベイザメとマンタがいる超巨大水槽というコンセプトは美ら海水族館とめちゃくちゃ似ている笑

ショーの迫力も満点でイルカ・アシカ・ベルーガのショーがある。また、外の湖では昼間と夜にパレードが行われており、花火やジェットパックを付けたパフォーマーが登場するという笑

ここまで来ると日本の水族館と規模が違いすぎて人生で一度は訪れてみたい。

 上海海洋水族館

上海のランドマークである東方明珠塔の横に位置するのが上海海洋水族館。総投資費5000万ドル、総建設面積20500平方メートルと上で紹介した珠海長隆海洋王国に並び規模が破格の水族館だ。地上3階地下2階の構造である。こちらの水族館の最大の目玉はなんといっても「海底トンネル」。155mという世界最長のトンネル水槽では、海底を散歩しながら優雅に泳ぐサメやエイを眺めることができる。

エリアは南米・オーストラリア・北極・南極・アフリカ・東南アジア・中国・沿岸域・深海と多彩なエリアに住む生き物を網羅している。

その中でも絶滅の危機に瀕している揚子江流域に住む生き物を展示している中国ゾーンは特徴的だ。揚子江の水を使って展示している世界で唯一の場所で、三峡ダムの下流に保護センターもある中国チョウザメ、下流域に生息していた揚子江ワニ、上・中流域に生息していたオオサンショウウオなどの貴重な生き物を展示している。

揚子江といえば、絶滅してしまった揚子江イルカが印象的だが、絶滅の危機に瀕しているとはいえまだ現存する揚子江に住む生き物たちを間近で見られるのは貴重な体験だ

 小梅沙海洋世界

中国の水族館

名前が長い水族館だ。中国では水族館のことを海洋世界と表記するところが度々見られるが、かっこよい響きだ。

南シナ海に面した小梅沙エリアは、観光客が多く訪れるリゾート地だという。この水族館を設計するにあたってコンペが開かれたが、なんと勝利したのは日本の会社。佐藤総合計画と乃村工芸社の共同企業体(JV)が選出された。

この水族館はまだリノベーション中で2024年に生まれ変わる予定。日本の技術と中国の圧倒的なスケールが掛け合わされた水族館ということで是非、一度は目にしてみたい。

プロジェクションマッピングの導入やドーナツ型エレベーターの導入など、最先端の技術が詰め込まれた水族館構想となっている。

 北京海洋館

北京で一番大きな水族館でかつ、世界最大の内陸水族館。北京動物園とセットになっていて、動物園のチケットを買えば水族館にも入れる仕組みになっている。館内は7つのエリアに分かれている。

上で紹介した珠海長隆海洋王国がエンターテイメント施設の要素を強く持った水族館であったのに対してこちらは博物館的な要素が強い水族館だ。

内陸にあることもあってか、各水槽の迫力は他の中国の水族館と比べると少し小規模。サメの展示水槽が多いのが特徴的だ。

展示方法は生物の生息環境に近づけた環境を再現している点が好感が持てる。

また、ベルーガやアシカのショープールの大きさは大規模だ。

是非、北京に寄った際には足を運んでみたい。

長風海洋世界

上海の長風公園内に位置する水族館。また上海?と思われる方もいらっしゃるかと思うが、上海海洋水族館同様こちらも完成度の高い水族館となっている。

オーストラリアの投資で作られた水族館で、総面積約15000m2。面積で見ると葛西臨海水族園くらいの規模感だ。世界各地の約300種類、10,000匹の生物が展示されている。

展示生物を見てみると、ペンギンにカワウソといった定番の人気生物からサメやピラルクといった迫力のある生き物まで幅広く展示している。

また、展示エリアがネオンライトのようなもので照らされていて少し独特。

上海に訪れたら、海洋水族館と併せて足を運ぶのにおすすめだ。

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