ファン満足度6年連続最下位の危機…中日ドラゴンズのブランディングを考える

近年、中日ドラゴンズに元気がない。

落合監督がチームを率いていた2000年代半ばから2010年代前半にかけては上昇軍団のイメージがあったドラゴンズ。

ファンの満足度も2015年から6年連続で最下位に沈む(2022年は再び最下位)など、球団としての人気も下火になってきている印象だ。

今回はドラゴンズ人気低迷の理由とともに、復活への鍵を探る。

1. 名古屋ドームのボールパーク化

プロ野球の各球団では球場をボールパーク化する動きが加速している。

ボールパーク化とは要するに、野球場を単なる野球だけを見る場所ではなく、一日を使ってレジャー施設として楽しめる施設としてリニューアルする構想のことである。

例えば、楽天イーグルスであれば球場外に観覧車を設置したり、日ハムの新球場であれば球場内に宿泊施設や温泉施設まで用意しているというから驚きだ。

一方、名古屋ドームはボールパークというには程遠く昔ながらの日本の野球場といったイメージだ。

一応、名古屋ドームもボールパーク化に向けバックスクリーンのビジョンを改修したり、特別シートの設置には動いているが他の球団のボールパークとは異なるこれといった魅力がない。

ボールパーク化は、ドラゴンズのファン形成の母集団となる愛知県民の中でも大部分を占める野球に興味ない層を集客するうえで非常に重要だ。

野球場が楽しそうだからという理由で応援に来るライトな層を取り込めていることが、現に近年のプロ野球の年間来場者数の継続的な増加に繋がっていると考えている。

2. 名古屋としてのブランディング

外部の地方の人間に興味を持ってもらううえで地域の特色を活かした球団マーケティングというのが近年、重要度が高まっている。

例えば、DeNAベイスターズならば、横浜=港町としての特色を生かしホームゲームではホームランが出た際、汽笛を鳴らしたり横浜スターナイトでは横浜という街のおしゃれなイメージを活かした演出を行っている。

自分の住んでいた地域にはない魅力や特色を感じることで他地域のチームであってもファンになっていくのだ。

しかし、ここである大きな問題が出てくる。

名古屋市はあまり特色がないのだ。

実際、これはニュースにもなっていて名古屋市は主要市の中で最も魅力に欠けるとの記事が出ている。

友人と名古屋観光については話すときも、食くらいしか魅力がなく、観光場所としては名古屋城と知っている人であれば名古屋港水族館くらいしか一般的に見るべき場所がないのだ。

これは、ドラゴンズというよりかは名古屋市の問題である笑

一方で、名古屋というのは歴史が深い都市であるし、愛知というスケールでみればトヨタの車や食など特色が出せる部分はたくさんあると思うので、こういった要素をフル活用して名古屋の球団としての色を出していって欲しい。

3. 旧態依然とした体質

ここからはあくまで筆者の憶測であるので、参考程度に読んで欲しい。

ドラゴンズの人気が低迷している理由として、球団や運営元の親会社が旧態依然とした体質が挙げられると思う。

体制が古く、改革等が進みにくいが故、時代とともに変化するファンのニーズに応えきれていないという考え方だ。

例えば、歴史ある中日新聞とベンチャー企業のDeNA、どちらの方がより早くチャレンジングなマーケティング施策を行いやすいであろうか?

圧倒的にDeNAの方が進みやすいと思う。

また、中日は地元の有力企業との繋がりも強く、一部では監督の決定権や球団の運営方針にまで影響力を持っている企業もあるとの噂がある。

このようなしがらみがあることを考えれば、球団として何か改革を起こす際に関係各所との調整に時間がかかることが予想される。

補足

ちなみによく中日の人気が低迷している理由として、名古屋ドームはホームランが出にくいからという意見があるがこれは違うと思う。

例えば千葉マリンスタジアムもホームランがでにくい球場として知られるが、ロッテの応援は熱狂的なことで知られるし、ファンの満足度もそこまで低い印象はない。

また、ホームランが出にくいとスター選手がでにくいという意見もあるが、現に中日からはタイロンウッズやトニブランコといったタイトルを獲得するようなホームランバッターも出ているし、

野手のスターが出にくいとしても逆にダルビッシュや田中将大といった投手のスター選手が出てきてもおかしくない。

これは単にドラフト戦略やくじ運の問題で近年、スター選手を当てられていないだけの問題であると思う。

まとめ

ドラゴンズ人気復活への鍵を紹介してきたが、人気が低迷していると考えられる理由の多くは根本的に解決が難しい問題が多く人気復活への道のりは長いことが予想される。

しかし、落合監督時代は勝利が最大のファンサービスと言われた通り、チームが強ければファンの応援も勢いづいていた印象があった。

立浪監督による常勝軍団の再建が実は、人気復活への一番の近道なのかもしれない。

※結論がありきたりすみません(笑)

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