【Google広告】AI化の進化が検索広告に与える影響とは?

MicrosoftのChat GPTに代表されるような生成AIの進化が著しい。

Microsoftに続いてGoogleもGeminiをアップデートするなど、生成AIの開発に本腰を入れている。

特にGoogleの収益の大半を担う検索広告は生成AIに代替される恐れがある。

Microsoftはopen AIと競合し、検索にcopilotを搭載し生成AIが答えてくれる座組を実現している。

これに追随すべく、Googleがテストを進めているのがAIによる概要だ。

具体的には、検索クエリに対してAIが生成する要約情報を表示する。
※下記のようなイメージ 参照元

2024年10月GoogleはこのAIによる概要を世界100カ国以上に拡大すると発表した。

一方、ここで広告運用者として懸念されるのが、検索広告への影響だ。

通常、検索広告が出る枠にAIによる概要が表示されるため、検索広告の表示回数が低下する恐れがある。

どのようなクエリにAIによる概要が表示されるのか?

「テレビ」関連のクエリを例にどのようなクエリに AIによる概要 が表示されるのかを調べてみた。

① 「テレビ」 クエリで調べた場合

下記のように通常のショッピング枠が出てきたがAIによる概要は出てこなかった。

➁「テレビ なぜ 映る」 クエリで調べた場合

AIによる概要が出てきた。

「なぜ」等、ユーザーが何か調べものをしてることが明確な場合はAIによる概要が出てくるようだ。

➂「テレビ 歴史」 クエリで調べた場合

こちらも、何か調べものをしているユーザーが検索しそうなクエリだが、AIによる概要は出てこなかった。

④「テレビ メーカー ランキング」 クエリで調べた場合

上記のクエリであれば、リスティング広告でも獲得が期待できそうだが、AIによる概要がでてきた。

想定される影響

上記で調べたように現在は、検索結果に対して何でもかんでもAIによる概要が表示されるわけではなく、ユーザーが購入動機ではなく、知的な動機で検索をかけたワードに対してAIによる概要が答える仕組みとなっている。

検索広告はGoogleにとっても重要な収益源であるため、AIによる概要が広告を必要に邪魔するような挙動となることは考えにくい。

従って、ユーザーが知的な動機を持って検索した場合のみ表示される確率が引き続き高いだろう。

また、GoogleはKey noteでAIによる概要にも広告を出すとの方針を出しており、今後は検索広告とAIによる概要が合体したような挙動が考えうる。

日本にもテスト的に既に導入され始めているため、今後の動きに気をつけたい。

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