Jリーグのサッカークラブの年間のチケット売り上げ をフェルミ推定してみた!
皆さんは フェルミ推定 をご存じだろうか?
この記事では、 Jリーグのサッカークラブの年間のチケット売り上げ をフェルミ推定で求めた。是非、就活中の方は フェルミ推定の例題として解いてみて欲しい。
また、フェルミ推定についての詳しい解説や解き方のコツについては下記の記事でも解説しているから、是非参考にして欲しい。
下記で紹介している書籍も基礎力を付けるのにおすすめで多くの就活生が活用している。
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私の回答
今回のお題はJリーグのサッカークラブの年間のチケット売り上げを求めるというお題。
当初はサッカークラブの年間の売り上げを求めよという問題にしようとしたが、
スポーツクラブの運営の下での大部分はスポンサー収入であり、ここはサッカークラブによって大きく異なる部分であるし、BtoBの領域であるため不明瞭な部分がデカい。
実際に調べてみると、なんと収益の45%がスポンサー収入であるのだ。
(引用元:https://diamond.jp/articles/-/244510)
したがってチケット売り上げに絞って、解を求めることとした。
1サッカークラブの売り上げの対象となるのは主催のホームゲームのチケット売り上げだ。
早速、ホームゲームのチケットの年間売り上げを求めていこう
チケット売り上げを因数分解すると、
試合日×チケット料金×一日当たり観客数
となる。
Jリーグの試合日は約40試合であるため、主催試合はその半分の20試合。
チケット料金はプレミアム席など全部の席を平均して\5,000。
と仮置きしよう。ここら辺は違和感ない数値だと思う。
今回のフェルミ推定で大事な変数は観客数だ。
Jリーグの開催は基本的に土日であるため、曜日による変動というのはあまり大きくないことが予測されるが、相手チームが人気チームか否かによってアウェー席の観客数が大きく変動するだろう。
ホームチームの座席数を75%, アウェーチーム用の座席数を25%とし、MAXの観客動員数を30,000人と仮置きする。
対戦クラブをA人気クラブ(上位5チーム)、B中堅クラブ(真ん中10チーム)、C弱小クラブ(下位5チーム)の3つにカテゴライズしそれそぞれのアウェー席の座席占有率を、A80%, B60%, C40%としよう。
ホームチームの占有率を対戦相手に応じてA90%, B80%, C70%とおくと、
① ホームチームの座席の年間売り上げは
A 人気クラブ 22,500人 × 0.9 × ¥5,000 × 5日 = ¥506,250,000
B 中堅クラブ 22,500人 × 0.8 × ¥5,000 × 10日 = ¥900,000,000
C 弱小クラブ 22,500人 × 0.7 × ¥5,000 × 5日 = ¥393,750,000
② アウェイチームの座席の年間売り上げは
A 人気クラブ 7,500人 × 0.8 × ¥5,000 × 5日 = ¥187,500,000
B 中堅クラブ 7,500人 × 0.6 × ¥5,000 × 10日 = ¥225,000,000
C 弱小クラブ 7,500人 × 0.4 × ¥5,000 × 5日 = ¥75,000,000
合計すると、¥22.87億となる。
1.5万人のホーム座席をほぼ埋める計算で出していることから、かなりの人気クラブを例にチケット売り上げを予測しているが、かなり大きな金額だ。
答え合わせ
実際に答え合わせをしてみよう。
入場料収入はJ1~J3までの54クラブ合計で108億とのこと。(21年度)
上位の人気クラブは1チームでチケット収益が5~10億いっていてもおかしくない数値感だが、20億は少し高読みしすぎたか。
おそらく、座席占有率のところの変数がホームで平均して70-90%というのは高かったかもしれない。
Jリーグの人気チームとはいえ、3万入るスタジアムを毎度のごとく上記のような占有率で埋めるのは至難の業だろう。
皆さんも是非、引き続き、も頭の体操としてフェルミ推定に取り組んでみてもらえれば幸いだ。