絶滅した古代の海の支配者たち~カンブリア紀から氷河期まで~
当ブログではこれまでマリアナ海溝に住む生物や、水族館では飼育出来ない生き物など様々な海の生き物を紹介してきたが、今回は絶滅した海の支配者にスポットを当てて解説したい。
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アノマロカリス ~約5億年前~
アノマロカリスは約5億年前の古生代カンブリア紀の海に生息した生物。
古代カンブリア紀は動物が爆発的に数や種類を増やした時期で、カンブリア紀の初めは「カンブリア紀の大爆発」と呼ばれている。
カンブリア紀に厳しい氷河期がようやく終わり、地球が暖かくなったことが、さまざまな動物が進化するきっかけ
そんなカンブリア紀の支配者として誕生したのがアノマロカリスだ。カンブリア紀の代表的動物としてカナダのバージェス頁岩から発見された。
アノマロカリスは地球最古の大型捕食者とされており、主に三葉虫を餌として食べていたという。
アノマロカリスの口には32枚の歯があり、口の脇からトゲの付いた2本の触手がでており、これを使って獲物を捕食していたと考えられる。
三葉虫は餌として捕まえやすくアノマロカリスは繁栄したが、三葉虫が進化をしトゲを持つようになると、捕食することができなくなり、餓死し絶滅したとされている。
リードシクティス ~約1億6,500万前~
リードシクティスは史上最大の魚とされている。中生代ジュラ紀後期に生息していた。
ジュラ紀は、恐竜が繁栄した時代として知られており、この時代にはさまざまな種類の大型恐竜が繁栄した。
リードシクティスはそんな恐竜が反映した海に存在していた。
その体長は現存している最大の魚類であるジンベエザメを大きく上回る最大27mと推測されている。
リードシクティスの化石はイングランドおよびドイツ北部、さらにチリのオックスフォーディアン、フランスで発見されている。
巨大な身体であるが、プランクトンや小魚、小エビ、クラゲなどの小さな生き物を海水と共に吸い込んで口の奥に数万個ある細かい歯で濾し取って食べていたと考えられている。
現代、最大の魚であるジンベイザメもそうだが、大きな身体を維持するために、どこにでも生息しているプランクトンやエビなどを捕食する食生が適しているのだろう。
リオプレウロドン ~約1億6,000万前~
約1億6千年前にヨーロッパに生息していた首長竜。当時の食物連鎖の頂点に君臨していたという。
全長12mほどの大きさであり、ワニのような大きな顎で捕食していたと思われる。
最大で、25mの個体もいたという。
首長竜の特徴として、首が長いことがあげられるが、リオプレウロドンは首が短くその分操作性も高かったという。
また、4つの大きなヒレをもっており、このヒレで素早く泳いで、獲物を捕らえていたと考えられる。
アーケロン ~約7,000万前~
アーケロンは現在知られている最大のウミガメである。全長4m以上、体重は2000kgを超える巨大な亀であり、アンモナイトを主食としていたという。
アーケロンは、中生代白亜紀後期に生息しており、恐竜の全盛時代を生きていた。
そんな巨大なアーケロンの天敵は、ティロサウルスなど大型のモササウルス類であろうと推測されている。
アーケロンは、白亜紀末の大量絶滅で恐竜たちともに絶滅したと考えられている。
メガロドン ~約2,300万前~
メガロドンは古代の巨大ザメであり、13~20mの大きさであったと言われている。ホオジロザメの大きさが6mだから、その2~3倍の大きさがあったと推測されているのだ。
メガロドンの大きさが各地で巨大な歯の化石が見つかっていることからその大きさが推測されている。
メガロドンは世界中の温かい海に生息しており、食物連鎖の頂点に君臨していたとされている。
メガロドンはその巨大さからクジラをも捕食していたとされている。
そんな最強なメガロドンの絶滅理由としては氷河期を迎え、その大きな身体の体温を維持することができなくなり絶滅したと考えられている。
まとめ
過去に存在した巨大な海の生き物を紹介してきたが、今後も新たな進展があったら、当ブログで紹介をしていきたい。