【Google広告】P-MAX の検索テーマ・オーディエンスシグナルについて
P-MAX の検索テーマは、2023年10月にGoogle広告の P-MAX キャンペーンに追加された新機能だ。
P-MAX は運用を自動化できるプロダクトである一方、運用のレバーが少ないというデメリットがある。
そんな P-MAX の機能の中でも、有効なレバーとなりうるのが、検索テーマとオーディエンスシグナルであるため、解説したい。
Table of Contents
検索テーマについて
検索テーマの概要は下記だ。
定義: アセットグループごとに設定可能な任意のキーワードまたはフレーズ
設定可能数: 1つのアセットグループにつき最大25個
目的: ユーザーの検索内容やコンバージョン獲得につながった情報をGoogleのAIに提供し、機械学習を促進する
検索テーマを設定することのメリット
検索面への配信拡大
検索テーマを設定することで、配信を出すべきキーワードが明確になり検索面により配信が寄りやすくなる挙動が想定される。
実際にこちらの記事で解説している通り、検索広告のオークションに検索テーマの設定有無は加味される。
機械学習の最適化
AIにビジネスや顧客に関する情報を提供し、キャンペーン開始直後から最適化を進めることが可能であり、学習期間の短縮が期待できる。
配信キーワードの拡大
設定したキーワードに関連するプレースメントを配信対象に追加できる。
Google検索、YouTube、関連ブログや記事など、Googleの様々なチャネルでリーチが可能。
検索テーマはどのような場面で活用できるか?
活用が効果的な場面
①新規市場参入や新商品・サービスのリリース直後
➁年末商戦など、過去の掲載結果データが少ない場合
➂ランディングページに詳細情報や最新情報が記載されていない場合
④AIが気づいていない成果につながりやすいキーワードがある場合
オーディエンスシグナルについて
オーディエンスシグナルの概要は下記だ。
定義: 顧客となる可能性の高いユーザーを判断するためのデータ
目的: キャンペーンの学習期間を短縮し、パフォーマンスの最適化を加速させる
設定: 任意だが、追加が推奨されている
オーディエンスシグナルの種類
- 広告主様のデータ
- 過去の顧客リスト
- リマーケティング(ウェブサイト訪問者)リスト
- 興味/関心と詳しいユーザー属性
- ユーザーの興味や関心
- ライフイベント
- ユーザー属性
- 年齢、性別
- 子供の有無
- 世帯収入など
オーディエンスシグナル設定することのメリット
学習期間の短縮
適切なシグナルを設定することで、AIがより早く効果的な配信方法を学習できる可能性がある。
顧客データの活用
リターゲティングリスト等、顧客データを活用して、配信が可能。
まとめ
上記のように、検索テーマとオーディエンスシグナルを設定することで、AIに直接コンバージョンデータや、獲得を取りたいセグメントに配信を寄せることができる。
P-MAX はまだまだ、機能に研究の余地があるが、設定できるものはすべて設定して活用していきたい。